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理学療法学科 身体機能の完全に近い回復を実現できる高レベルな理学療法士「治せるセラピスト」を目指そう。

2011/09/16(金)

障害者スポーツの意義


 理学療法学科講師の吉田隆紀です。今回は「障害者スポーツの意義」についてお話したいと思います。
 これを読まれている皆様は、障害者スポーツというとどんなイメージがあるでしょうか。有名なのは車椅子バスケットでしょうか。車椅子バスケットというと漫画「スラムダンク」の作者である井上雄彦さんの漫画「リアル」がお勧めなのですが、これはとても緊張感のある話で題名のごとく脊髄損傷者のことを「リアル」に描いていて、びっくりする内容です。なぜかというと作者である井上さんが、障害を持たれている方々の取材をして、気持ちを絵に言葉にしているからのようです。
 現在、私は大学院で研究させて頂いていますが、研究内容はサイトカインの一種であるインターロイキン6という物質に着目しています。このインターロイキン6は、糖尿病や動脈硬化の改善に効果があると近年に報告され、様々な研究が行われています。なぜこのサイトカインに興味を持つことになったかというと、病院で業務をしていた時に脳梗塞や脳出血の患者さんを担当しても、退院後に再発例が多く、せっかく入院して身体機能が良くなったとしても、また脳梗塞を再発してしまう現実をたくさん見ました。やはり脳梗塞や脳出血を発症する患者さんの多くは、糖尿病や動脈硬化、肥満症などの成人病と呼ばれる起因を持たれる方が多いためだと考えられます。理学療法士として脳梗塞や脳出血を予防するという大きなことは言えませんが、少しでも再発率を抑えることができないかということで現在、勉強しています。このインターロイキン6は、どのようにすれば増えるのかというと「運動する」ことなのです。運動の時間や強度など条件はありますが、結構な時間と強度が必要です。運動するといっても、ただ運動を継続していくことは難しいため、継続するポイントは「仲間」「場所」「目的」といった条件が整うことが必要であると言われています。こう考えると障害を持つ方々のスポーツ活動が重要となってくるため、今後はもっと障害を予防するといった側面にも、私たち理学療法士が力になれればと考えています。
 スポーツ活動は身体の健康だけを、健全にするわけではありません。下の写真の方々を見てどう思われるでしょうか。

ブログ画像(吉田先生).jpg

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