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関西医療大学 教員ブログ[全学科]

2012年11月アーカイブ

2012/11/30(金)

本学理学療法学科で学べること


 理学療法学科講師の高崎です。今回は本学理学療法学科で学べる理学療法の特徴についてお話しします。
 私は大学では「評価学」という授業を担当しています。「評価」というのはリハビリテーンションをする際に、患者さんの身体の問題点をみつけることです。例えば歩きにくい患者さんがいたときに、どこの関節が固くなっているのか?どこの筋肉が弱っているのか?など、歩けない原因を突き止めることを言います。このような「評価」の能力は我々理学療法士がリハビリテーションをするうえで大変重要なものです。これを読んでいる皆さんは、患者さんの身体を治す技術、つまり関節を柔らかくしたり筋力をつけるための治療技術を身につけることが上手な理学療法をするためには重要だと思われるかもしれませんね。確かにそれは重要です。しかし、せっかく優れた治療技術を持っていても患者さんの身体のどこを柔らかくしたらよいのか、どこを強くしたらよいのかを正確に見つけ出す力が無ければその治療技術は宝の持ち腐れになってしまいます。むしろ素早く的確に問題点を見つけ出す評価能力があれば、それほど難しい治療技術を用いなくても患者さん自身でできる体操などでどんどん治っていくこともあります。そうできれば患者さんは頻繁に病院に通わなくても、自分で身体の調子を整えることができるようになるのです。
 我々の大学では学生さんたちに、この評価能力をしっかりと身につけてもらうことを目標に授業をしています。具体的にはより高度な評価方法だと言われる「トップダウン評価」という方法を勉強してもらっています。これについてはたびたびこのブログでも紹介しているかもしれませんね。「トップダウン評価」と言うのは、患者さんから聞くお話や、患者さんの動作を分析することで、検査をする前にどこに問題があるのかを予想して、必要最小限の検査で問題のある部分を見つけ出す方法です。検査を必要最小限にできますので、患者さんの労力や時間を無駄なく使うことができスムースに治療に展開することができます。この問題点の予想が上手く出来なければたくさんの検査をしなければなりませんので、その日のリハビリテーションの時間がほとんど検査だけで終了してしまうということにもなりかねなません。
 このような「トップダウン評価」の方法は決して簡単ではありません。検査をする前に硬いところや弱いところを見抜くわけですから、その手法を身につけるためにはかなりの努力が必要となります。そのため多くの理学療法士養成校では、その手法を授業の中で積極的に取り入れようとはしません。教える方も教わる方も大変難しいチャレンジになるからです。そこにあえて挑戦しているのが本学の理学療法学科です。学生の皆さんも厳しい勉強が待っていることを承知の上で入学してくれています。みんな「治せるセラピスト」として即戦力になれることを目指して頑張っています!!


2012/11/22(木)

『はり灸の力』鍼がジストニアに効く!


はり灸・スポーツトレーナー学科 谷 万喜子

 こんにちは。
 私には、十数年臨床研究を続けている疾患があります。「ジストニア」です。この病気は、自分の意志とは関係なく筋肉の緊張に異常が起こって、不随意運動や姿勢の異常を呈するものです。具体的には、文字を書く時に手がふるえてしまう書痙や、まっすぐ前を向こうとしても首が横に向いてしまう斜頸といわれるような症状がおこります。医学的な治療には、内服薬、ボツリヌス毒素をお薬にしたものやアルコールを異常な働きをする筋肉に注射する治療や、脳の手術など様々な方法があります。それぞれ一定の効果があるのですが、すべての患者さんに効果があるというわけにはいかず、なかなか難しい病気です。
 本学神経内科のグループでは、この病気を鍼治療で改善させることができると考えて、いろいろな種類の問題点に適した鍼治療方法を検討して実施し、効果を上げています。私たちが行っている鍼治療は筋肉の緊張を改善させるのに、その筋肉とは離れたところにある経穴(けいけつ。ツボのことです)に鍼刺激を与えたり、皮膚や筋肉が伸びにくくなった状態に集毛鍼(しゅうもうしん)という鍼で皮膚を刺激したりする方法です。
 図1は、書痙患者さんに螺旋の点線を内側から外側に向かってなぞっていただいたものです。左は鍼治療を始める前、右は鍼治療3回目の状態です。鍼治療3回目にはふるえが少なくなっていることがわかります。
 このような効果を鍼灸や神経内科、精神神経科の学会に発表しているうちに、たくさんの病院から患者さんを紹介していただき、患者さんも全国から訪ねてきてくださるようになりました。ただ、定期的な通院は、遠距離の患者さんにはなかなか難しく、治療継続が困難な場合も多いことが悩みの種でした。しかし、最近では、本学以外の鍼灸師の先生方も治療に協力して下さることが増え、患者さんにとって治療を受けやすい環境になってきています。
 そんなある日、私に海外の患者さんからメールが届きました。英語のメールは迷惑メールだと思いこんでいて、削除しかけたときに、件名に「Dystonia(ジストニア)」と」いう文字が見えて、あわてて削除しようとした手を止めました。すると、どうやら私たちの論文をご覧になったらしく、日本に治療を受けに来たい、というご希望が綴られていました。たいへんびっくりしました。まさかそれは無理でしょう、と思いましたが、その患者さんは、はるばる中東からお見えになりました。継続した治療ができないのではないかと心配でしたが、現地に日本人の鍼灸師の方がいらして、治療を引き継いていただくことになりました。
 遠くからはるばるお越しくださった患者さんとの出会いにも驚きましたが、遙か異国の地で日本人の鍼灸師ががんばっていらっしゃる、ということにも感動しました。
 このような、日々私が感じている『はり灸の力』を、これから鍼灸師を目指すみなさんとさらに深めていきたいと考えています。

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2012/11/16(金)

自分の目的について


 こんにちは、保健看護学部の津島です。

 皆さんは、将来どのような職業に就きたいかと思い始めたのは何歳ぐらいですか。「大きくなったら○○になりたい」と自分から他の人に話した時や、「大きくなったら何になるの?」と他の人から最初に聞かれた経験が最初だったのではないですか。その当時の思いは、まだ漠然とした思いだったかもしれませんね。
 どのような職業に就きたいのかと思う際には何らかのきっかけや影響があり、その職業を最終的に選択する際には漠然とした思いつきではなくその職業に就きたい理由や目的が明確になっています。
 本学の学生も様々な看護師を目指す目的を持ち、その目的を達成するために勉学に励んでいます。ある学生は、過去の入院した経験がきっかけで「優しい看護師になる」ことを決めたそうです。
 入学してからは、人間の体の仕組みや機能について学ぶ「人体の構造・機能」、病気の成り立ちを学ぶ「病因・病態学」、日常生活の支援について学ぶ「基礎看護技術論Ⅰ」など様々な科目や臨地実習を通して看護師にとって必要な知識・技術・人間性について学んでいきます。
 その学びが自分のもつ目的達成へとつながります。そして、その学びの過程において自分自身の目的について常に考える機会をもってください。例えば「優しい看護師になる」ことが目的であれば、優しい、優しさとは何か?看護に優しさはなぜ必要か?人に優しさを提供するとはどういうことか?優しさと人間性にはどういう関係があるのか等です。そうすることで、自分の目指す目的をより自分のものにすることができます。
 目的達成のために、学んでそして一緒に考えていきましょう。


2012/11/09(金)

学生目線と教員目線と・・・


 はじめまして、こんにちは。
 関西医療大学ヘルスプロモーション整復学科(HPS)の桐月です。

 このような形でブログに登場させていただけるとは思ってもみなかったので、ワクワクしながら(内心はヒヤヒヤしながら)パソコンをたたいているところです。
 今回のブログでは、タイトルのように『学生目線と教員目線』というお話をしていこうと思います。勘のいい方はもうお気づきかもしれません...そうです。僕は現在は関西医療大学HPS学科教員ですが、つい半年前まで関西医療大学の学生でした。ですから、このような立場・視点からこの大学のことをフランクに話せていけたらいいなと思っています。

 立場が変わって、一番に感じたことは『勉強に取り組む姿勢、意気込み』ですね。
 学生の時は、「ちょっとくらい遅刻しても大丈夫やな」、「テスト前にちゃちゃっと勉強すればいけるやろ」、などなど・・・とても甘い考えで学校に来ていた時もありました。今思えば、とてももったいない時間を過ごしたなと反省しています。『教員』という立場からいろいろな先生方の授業を見ていると、「もう一回この授業を受けたい!」と思ったり、「なんであの時気づかんかったんやろ」、「学生に戻れたらな」と思うこともあります。むしろ今の方が勉強している時間が多いくらいです。
 そして、『模擬試験』。なんでこんなめんどくさいことを毎回毎回やらなあかんのや...と、特に今のHPSの4年生は思っていると思います。僕自身もそうでした。しかし試験を作る側になってみて、こんなに大変なことを毎回やってもらっていたんだと思うと、「あの時、めんどくさいとか思ってすいません。」と心の中で謝らずにはいられません。それだけ学生に対して愛情を注いでくれているんだなと感じています。こんなに学生と先生の距離が近い学校はなかなかないと思います。それがこの大学のいいところの一つです。

 学生の時からこういうふうに思うことは難しいと思います。でも『気づく』ことはできると思いますし、必要なことだと思います。僕自身、先生や友人との交流の中で『気づく』ことができました。人それぞれタイミングやスピード、理解する力は違います。その中で少しでも何か自分に変化を起こすことが大切なことだと思います。一人ではなかなかその『気づき』を起こすことは難しいと思います。そういう面で『学生』だった自分と『教員』である自分がそれぞれの目線から学生をサポートし、導いてあげられたらいいな。と思っています。

 それではまた学校でお会いできることを楽しみにしています。

 (以上、読んでくださる受験生や学生さんを想定し、口語調での記載ご容赦ください)


 p.s これは学生時代の僕です。

ブログ写真(桐月先生)1109.JPG



2012/11/02(金)

教員の学外での活動


 こんにちは、理学療法学科の谷埜です。今回は我々理学療法士である教員がどんな仕事をしているか?を少しご紹介させていただきます。
 まず、大学では当然のことながら講義をしています。学生さんに理学療法士に必要な知識を提供したり、実技指導をしています。次に、本学の附属診療所のリハビリテーション科で理学療法士としても働いています。ここでは患者さんへの理学療法と、学生さんへの臨床教育を行っています。そして、上記に加えて研究活動も行っています。教員自らの研究と学生さんへの研究指導(これは主に卒業研究ですね)もしています。

 学外での活動としては主に各学会が開催する学術大会において研究成果を報告したり、研修会に参加して自己研鑽を積んでいます。その他に、教員には週1日の学外研修日があり、他大学の研究員として研究活動を行っています。あとは教員各々の専門分野での活動になりますね。例えば、理学療法士協会の仕事で研修会を運営することや、講師をして新人の理学療法士を教育するためのお手伝いをしています。また、スポーツ選手の理学療法を専門にされている先生は、チームの練習や試合に帯同して選手が安全にかつ強く競技をできるようにサポートしています。

 理学療法の世界も研究活動が盛んになった結果、効果が科学的に検証され、より良いと考えられる治療法が生まれてきています。我々は学生さん、患者さんのために常に新しい情報を仕入れて自己研鑽しています。みなさんも理学療法士になったときに、常に進歩していく姿勢を忘れずに仕事をしていただきたいと思います。


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