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関西医療大学 教員ブログ[全学科]

2012年8月アーカイブ

2012/08/31(金)

学習モチベーションアップを共に目指す


はり灸・スポーツトレーナー学科  中尾 哲也

 -私自身、目標が無い限り頑張れない人間であります。
小さい頃には「勉強をしなさい!!」 「新聞を読みなさい!!」「本を読みなさい!!」
と、親や先生に嫌という程聞かされてきました。
 「分かってるわい!!」
と、反抗していた頃を思い出します。分かっていても心と身体が動きません。
お恥ずかしい限りですが興味関心がわき上がれば、人一倍頑張れる面もあるようです。しかし、大きな大人になった今でも、その性格は変わらないようです。
 自分が出来ないことを学生に押しつけることはできません。したがって、学生と共に学習モチベーションを上げるための環境作りや情報交換をするよう努めています。
 学生が在学中や卒業後に活躍のできる場を作るのは教員としての重要な部分です。しかし本学の学生は、その環境を手に入れるために自らが動き、その活躍できる場を在学中から作る努力をしてくれています。
 「与えられる事を待ち学ぶ」のではなく、学生であっても「自ら開拓して学ぶ姿勢」を持ってくれています。それが卒業後の社会でも活用できる部分であると考えます。
 「何事も楽しんだもの勝ち!!」です。自ら楽しむ環境を創造する能力を教員を共に作り出していきましょう。

2012/08/24(金)

老いのたわごと

保健看護学部保健看護学科  石井 侃

   『川は水を閲して以て川を成し 水は滔々として日に度る 世は人を閲して世となり人は冉冉(月日が移る)として行暮(老年となる)す』という文脈がぴったりの年齢になった。この文が冒頭に書かれたのは、陸機の「嘆逝賦(たんせいのふ)」であるが、和文として書き換える発想で、自照文学として追求したエッセイが「方丈記」(鴨長明)であるとされていて、私自身の人生そのものの姿勢も、医学の理解にも応用してきたと思える。好きで好きで堪らないほどのその冒頭の書き出しは、『ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し』。鴨長明が生まれ育った京都の下加茂神社は私(石井一族)にも、家内の実家にも縁が深いとされていて、医学概論・看護概論に係わる授業では、「ヒトの生命の不連続の連続」や「健康と恒常性のホメオスタージス」の説明に「川と水の命の姿そのもの」が根源に考えられるとして使うことが多かった。
 一方、関西医療大学に勤務する前に「小児科医」として15年過ごした和歌山労災病院の入口の「病院院宣」も、思い出す度に、心が熱くなってくる。学会でドイツのロマンチック街道を北から南(イタリア)へ入国する場所に建っていたラテン語の碑も言葉を日本語に翻訳した句で『歩み寄る人には安らぎを、去り行く人には幸せを』である。この文字の下で「ありのままという人生・ありのままの生命」を学んだ。
 私たち夫婦が50年前に結婚した時、西日本の新婚者は誰も選ばなかった高村光太郎・智恵子夫妻の住んでいた磐梯山・あだたら山・猪苗代湖へ行った。新婦も私も二人とも作品・詩に呼び寄せられた純な心で人生を始め、川の流れ・安らぎ・幸せと共に今も生きているのではと思える。光太郎の詩は「強烈な程までありのまま」と思えた。無題.jpg  光太郎の精神と肉体がいつも毎日必ず「生まれて始めて」のことを吸収し、経験するのに共感していたのかもと振り返れる。

 今も、若い孫のような医療学生との教育生活は、知識や頭脳、経験や技能の向上は必須事項の中心にあるのですが、先ず、アクティビティを高め、生命を高め、美を求め、調和と感動のほとばしりの体験を生活の一瞬一瞬の中に追求することを忘れないで欲しいのです。かつて、希望と未来にわくわくさせてくれたエッセイ・諺・詩を紹介して、今回の私のブログとしたいと思います。

2012/08/17(金)

健康運動実践指導者の発展性として私が考えること


 こんにちは、ヘルスプロモーション整復学科の准教授の五十嵐純です。今回は「健康運動実践指導者の発展性」について、私の考えを少し話してみたいと思います。
 「健康運動実践指導者」は、ヘルスプロモーション整復学科で取得できるスポーツ系資格の1つで、この学科が目指している、「柔道整復師の資格をベースに健康運動指導の知識と技術を身につけ、健康づくりのプロフェッショナルとして活躍する」ためには無くてはならない資格です。学生達の、この資格の取得にかける意気込みは大変高いものがあり、昨年度の合格率は全国平均が54.6%のところ、関西医療大学は93.3%とトップクラスでした。
 この資格は健康・体力づくり事業財団の認定資格で、性や年齢にかかわらず、全ての人達に健康運動を手取り足取り指導することのできる資格です。そのため、多くのスポーツクラブや地域の体育館・公民館などの指導員が取得しています。
 今の日本は高齢化社会に突入していて、平成25年には65歳以上の人が4人に1人、平成47年には3人に1人と予想されています。このことは、今後の日本が、病気や加齢に対してきわめて大きな負担をしていかなければならないことを示しています。そこで、我が国では健康づくり・健康増進を目的に「国民健康づくり対策」がすすめられていて、その中の、「身体活動・運動」の項目では、スポーツやウォーキングなどで身体を動かすことが奨励されています。しかし残念なことに、2000年から今年まで行ってきた第3次国民健康づくり対策(健康日本21)では、身体を動かさない人が増えていることが報告されています。やはり、自発的に身体を動かすようにするには限界があるようです。しかし、次の第4次国民健康づくり対策の中でも「身体活動・運動」の項目があげられており、今後、身体を動かすことのニーズは増えこそしても減ることはないと思います。
 そこで、今も、そして今後も重要になってくるのは、「全ての人に健康運動をすすめ、適切な運動を指導できる人」、つまり健康運動実践指導者です。
 このように健康運動実践指導者は、社会が望んでいる仕事をする上で必要な資格と考えています。ぜひ、関西医療大学のヘルスプロモーション整復学科に入学し、これからの社会が望んでいる、「医療系の資格を持った健康運動指導の専門家」になってみませんか。

無題.jpgヘルスプロモーション整復学科の学生が、地域の方々に健康運動指導をしているところ。


2012/08/10(金)

理学療法学科で学べること


 皆さん、こんにちは。
 関西医療大学保健医療学部 理学療法学科 講師の米田浩久です。
 今回は、「理学療法学科で学べること」をテーマに述べさせて頂きたいと思います。
これまでの私のブログの中で、当学科のモットーである「治せるセラピスト」という言葉を、ただひたすら繰り返してきました。
 そこで、われわれが「治せるセラピスト」を具現化するために、どのような講義コンセプトを有しているのか、その一端をご紹介したいと思います。

ブログ図(米田先生)0808.jpg 左の図は、当学科の実習カリキュラムを示しています。
 この図で注目して頂きたいのは、1年次の「見学実習」と3~4年次に実施する「臨床実習」です。
 まず、治せるようになるためには、ともかく患者さんに臆することなく、臨床の現場に慣れることが必要です。そのためには、入学後の早い時期から積極的に実習の場を提供することが大事だと考え、1年次の「見学実習」をおこなっています。
 次に、「臨床実習」ですが、座学や学内で得た知識や技術が実際に通用するのかを確認するためには、臨床以外にはありません。言い換えれば、4年間の養成課程の集大成が「臨床実習」にあるといえます。一般的な養成大学のカリキュラムでは、臨床実習は2期(2か月間を2回)で設定されているところが多いですが、当学科では敢えて1期多い3期を設定することで、さらに臨床能力に磨きをかけたいと考えています。

 理学療法士の養成校が激増している昨今、臨床実習の形態も「クリニカルクラークシップ方式」なるものが登場し、大きく変化をみせています。実習形態ごとに一長一短がありますが、このような時代だからこそ、やはり「治せる」ためには、頑なに臨床にこだわった実習環境が必要なのではないかと、つくづく考えます。

 充実した実習環境を用意して、ひたむきに臨床主義に徹して学問することが、本学理学療法学科で学べる至極の養成課程ではないかと思います。
 

2012/08/03(金)

「はり灸の力」鍼灸で血流改善


はり灸・スポーツトレーナー学科 木村研一

 皆さん、こんにちは。今回は皆さんに「鍼灸で血流改善」というテーマで話しをしたいと思います。鍼灸にはいろいろな治療効果がありますが、その中のひとつに血流を良くするというのがあります。例えば、皮膚上の経穴(ツボ)に鍼やお灸をすると、その部位は皮膚の血流が良くなって赤くなります。これは肉眼でもわかります。最近の研究では鍼をした後は皮膚だけでなく筋肉の血流も良くなっていることがわかってきています。鍼やお灸によって血流が良くなると、患者さんの痛みや疲労がとれたり、女性に多い冷え症が良くなったりします。最近では「美容鍼灸」といって顔に鍼をすることで美容にも良い効果がでると言われています。
 では、何故、鍼やお灸をすると血流が良くなるのでしょうか?それは鍼やお灸の刺激によって様々な血管を拡張する物質が神経の末端から放出されるからだと言われています。下のグラフは電子温灸というお灸をした部位の皮膚の血流の変化を示したものです。お灸をすると皮膚の血流がどんどん上がっていくのがわかります(-■-の折れ線)。お灸を終了した後でも血流は上昇したままです。ところが、血管を拡張する物質のひとつである一酸化窒素の合成を抑えるL-NAMEという薬を作用させると、お灸による皮膚の血流の上昇は弱くなりました(-◇-の折れ線)。このことから、お灸による皮膚の血流の上昇には一酸化窒素が関係しているということがわかりました。鍼でも同様に一酸化窒素を介して皮膚の血流を改善することがわかってきています。また、面白いことに鍼やお灸をした部位ではなく、離れた体の部位でも血流が良くなることも知られています。この点についてはまだメカニズムがよく分かっていないので現在、研究を進めているところです。このように鍼やお灸が何故、血流を良くするのかというメカニズムは最近では少しずつ解明されてきています。皆さんも是非、本学で鍼灸を学んで、鍼灸の様々な治療効果のメカニズムについて一緒に研究しましょう。

ブログ図(木村先生)0803.jpg

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