ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

関西医療大学 教員ブログ[全学科]

2012年6月アーカイブ

2012/06/29(金)

看護師を続けてきてわかったこと


保健看護学部 保健看護学科 北得 美佐子

 それは、ありきたりな言葉に感じるかも知れませんが、患者さんとの関わりを通して『自分の生き方、歩み方が見えた』ということです。

 私が看護師を目指した頃は、思春期がまだ終わりきっていなくて、親に細かい事を言われるのは嫌いでしたし、必死でやれば自分一人で何だって出来るし、生きてもいけると思っていました。しかし、看護師として働き、事故や災害、病気で亡くなる患者さんや、闘病生活を支える家族の方々、また患者さんと親しい人達との関わり合いを見ているうちに、これまでの自分の人との接し方はどうだったのだろうと、色んな思いが過るようになりました。また、人生で一番大切なことって何だろうかとよく考えるようになりました。その答えは...というと、考える度に変わりました。それは、間違えた答えだったからではなくて、私が人生の色々な事を経験しながら看護師を続けていたからだと思います。

 私に『生き方』を教えてくれたのは、患者さんでした。患者さん達はいつも本音で私にぶつかってきてくれました。患者さんの思いや命について真剣に考えて行くことで、私は、自分が生きていくうえで経験する日常の色々な困難を解決する方法を教えてもらうことができました。『自分の生き方、歩み方が見えた』というのはそういうことです。

 人とかかわるのは難しいことです。私が気づいたのは、『気にかける事』の大切さです。看護の世界ではこれを『ケアリング』と言ったりもします。人間関係の中で一番大切なのは、相手に'気にかけている'という何らかのメッセージを送ること、そして自分自身も相手からのメッセージをしっかり受け取れる人になることだと思っています。こういったやり取りを繰り返すうちに、思いやりとか協調性とか、人との関係の中で大切なものが見えてきます。そんな偉そうな事を言いながら、まだまだ失敗してしまう事が多々あるのですが、私はこれを患者さんと接している時だけは本当に素直に出来るのです。
 皆さんには、とにかく5年、同じ病院で働いてみて下さいとお伝えしたいです。そうするとこの話の内容がよりわかって頂けると思います。5年目を過ぎたある日、まるで目の前の雲が一気に風に流されたようにスカーッと視野が広がり、疾患と解剖生理や、患者さんへの支援の方法などこれまで難題だったことが、スーッと一本の線に繋がり、'私、もしかしたらこの仕事ずっとやりたいかも!'というような思いを経験できると思います。
 職場での環境も変わります。怖かった先輩方からも認められ、今度は後輩を指導して行く立場になっています。患者さんとも双方の思いが伝わり、これまでにない良好なコミュニケーションがとれたと感じられることが増えます。これは短期間で辞めて新人を繰り返している人には決して味わえないことです。
 看護師としてのやりがい、それは、患者さんに対して『心の通じ合う看護』が出来たときの感動であり、一生の宝ものになります。みなさんも是非経験を積んでこの喜びを実感してください。
 看護学生の4年間は本当に大変だと思いますが、素晴らしい未来に向かって一緒に頑張っていきましょう。これからもどうぞよろしく。

2012/06/22(金)

柔道整復師がアロマを使ったらこんな感じ?!


 こんにちは(^o^)/ 今年度も登場しちゃってます(*^^)v ヘルスプロモーション整復学科(HPS)の山原です。今回は、アロマを使った施術やアロマの具体的な活用法を紹介したいと思います。
 私自身、柔道整復師としてアロマを使用し始めて5年ほど経ち、アロマセラピストとして第三者にアロマトリートメントを実践するようになって3年が経過します。
 アロマトリートメントをしていて『柔道整復師で良かった!』と思うのは、身体の障害について説明できることです。疲れが出ていますね?!と言うだけではなく、身体に触れてどの筋肉がどうなっているから痛みが出ている?!などと説明できるは、学校で勉強した解剖や接骨院での経験によって得たものだと思っています。
 逆に『アロマを勉強して良かった!』と思うのは、アロマの香りによってメンタルも含めた深いrelax状態から身体に触れることができ、また、アロマを生かした接骨院や部屋の環境づくりやセルフケア(自己管理)を患者さんにアドバイス(指導)できることです。
①-2.jpg 私自身も教員室でアロマを使っていろいろと気分転換しています。具体的には・・・寒く乾燥した冬では、インフルエンザ予防としてユーカリやティートリーを使って芳香浴をします。また、眠くシャキッとしない朝には、ペパーミントとレモンを使った芳香浴をします。あれ???芳香浴ばかりじゃん!!!(>_<) 沐浴法というのも家でしていますよ。疲れて帰ったときは、ラベンダーを使ってバスソルトを作ってゆっくりとお風呂に入ります。これが!!とても深い眠りにつけて疲れが取れ、翌日の朝スッキリなんです!(^^)! この沐浴法のやり方を後で教えちゃうので、一度試してみてください(^_-)-☆
 HPSでは4年生になると、アロマセラピーの授業が開講されます。その授業でハンドトリートメントの実習もありアロマを使った施術を習います。②-2.jpg③-2.jpg

 アロマトリートメントは基本的に決まった方法はありません。香りとタッチングの施術となります。そこに柔道整復の知識や施術がプラスされれば具体的に筋肉や関節へのアプローチができるので、『癒し』とは違った施術が可能になると思います。
 HPSでは伝統医療である柔道整復術とアロマなどの代替医療の融合により様々な分野への活躍ができるようにサポートすることを目的としています。7月16日(祝)のオープンキャンパスでアロマの体験企画を行いますので、関西医療大学に足を運んでみてください。HPSのやんちゃな教員たちが待っています。
レシピ-2.jpg

2012/06/15(金)

理学療法学科で学べること


 こんにちは。保健医療学部 理学療法学科の谷埜予士次(たにのよしつぐ)です。
 今回は将来、理学療法士になろうと考えているみなさんに、理学療法学科で学べることについて紹介したいと思います。
 
 その前に、理学療法士はどんな仕事をするかご存じですか?
 理学療法士および作業療法士法によると「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行わせ、および電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えること」とあります。基本的動作というのは、起き上がったり、立ったり、歩いたりと、生活する上で基本となる動作のことです。これらの動作の能力を改善しようというのが理学療法士の仕事になります。
 さて、病気や怪我などで、低下してしまった動作能力を改善しようと思うと、どんなことを知っていないといけなでしょうか?まずは、ヒトの身体がどのような構造になっているのか? 身体各々の部分はどのような機能を持っているのか? そしてどのような仕組みで身体運動が起こるのか? を知らないといけないですよね。これらは「解剖学」、「生理学」、「運動学」という科目で勉強します。これらの知識があると、関節をどのように動かしていいのか? どの筋肉の力を鍛えればいいのか?など理学療法の基礎がわかるようになります。
 しかし、理学療法士が対象にするのは患者さんですよね。何らかの病気や怪我によって基本的動作の能力が低下している人です。ですから病気や怪我のことを知っておくことも言うまでもないですよね。「整形外科学」、「神経内科学」、「精神医学」、「外科学」、「内科学」などで病気や怪我のことを勉強します。そして、上記の科目で得た知識を活かしながら具体的な理学療法について学んでいくという流れになります。具体的な理学療法では、座学だけでなく、理学療法に必要な検査や治療技術を実習スタイルで勉強します。実技はなかなか大変です。授業の時間以外にも自主的に何度も何度も練習して技術を身につける必要があります。しかしながら、大学内の教育では実技といっても、クラスメイトと行いますので...患者さんのように正常ではない部分がわかりにくいですよね。そのために学外の病院で臨床実習を行います(本学では3年生の後期から)。臨床実習では実習指導の先生のもとで、実際に患者さんを担当させていただき、検査や治療を経験させていただきます。今まで大学で習ってきた知識をフルに活用して勉強します。やはり患者さんから教えていただくことは多く、実習で学んだことは強烈にメモライズされると思います。そして、本学の特長としては、この臨床実習を多く設定していることです。また、大学の敷地内に附属診療所もあるので、1年次からも附属診療所にて患者さんにご協力いただいて勉強する機会が多々あります。
 以上、理学療法学科で学べることについて、勉強のことを中心に紹介しました。勉強以外にも本学科では、「新入生歓迎会」、「球技大会」、「学園祭」や「卒業生追い出しコンパ」という機会を通して先輩と後輩のつながりを持てるように学生自らが動いてくれています。本学科の忙しい勉強のスケジュールの合間をぬって、楽しい一時をみんなで共有しようという働きは、仲間や患者さんを思いやるということにつながると思っています。



2012/06/08(金)

『はり灸の力』 鍼灸で痛みを抑える


はり灸・スポーツトレーナー学科 樫葉 均

 今回の教員ブログを担当するのは、「人体の機能Ⅰ・Ⅱ」や「人体の機能実習」、「生体情報学概論・特論(大学院)」の授業を行っている樫葉です。どうぞ、よろしく。
 さて、東洋医学の世界には「鍼麻酔」という言葉があります。一般に、西洋医学で用いられる麻酔は局所の痛みを除去する「局所麻酔」と、全身性に作用する「全身麻酔」に分類することが出来ますが、多くの場合、「鍼麻酔」は前者を意味します。つまり鍼の刺激によって、患部の痛みが消失もしくは緩和されるという現象です。この「鍼麻酔」のメカニズムについては不明な部分もありますが、カナダの動物学者・ポメランツ博士の「モルヒネ仮説」が最も有名です。そう、モルヒネとはあの麻薬のモルヒネのことです。麻薬が「鍼麻酔」に関係しているという訳です。
 ところで下の写真ですが、1972年米国のニクソン大統領が訪中し、毛沢東国家主席と会談しました。この時、樫葉少年11歳、「お互いの国の代表者が握手し会談することが、なぜもこんなにビッグニュースなのか?」と不思議に思った事をかすかに覚えています。とにもかくにもこの出来事が、「鍼麻酔」を世界に広め、やがて「モルヒネ仮説」が誕生するきっかけとなったのです。ニクソン大統領訪中の1年前、当時大統領顧問であったヘンリー・キッシンジャーが渡中、ジェームス・レストンという「ニューヨークタイムス」のジャーナリストがこれに随行しました。レストン記者は、北京で急性虫垂炎になり腰椎麻酔による西洋医学的な手術を受けました。手術後1日半経過して痛みを訴え灸頭鍼といわれる鍼治療をうけたところ、その後に痛みと不快感は消え再発もなかったということです。レストン記者はこの自身の体験を「ニューヨークタイムス」に大々的に掲載し、鍼ブームがアメリカ大陸のみならず地球規模で巻き起こりました。
 この頃、サイエンスの世界では脳内モルヒネ(*)が注目を浴びており、1975年、最初の脳内モルヒネ、「エンケファリン」が発見されました。その翌年、上述のポメランツ博士が「鍼麻酔のモルヒネ仮説」を発表した次第です。この「ニューヨークタイムス」の記事がなければ、ポメランツ博士は鍼麻酔と出会うことも、自らの仮説を世に送り出すこともなかったのでは・・・と思います。
*「脳内モルヒネ」とは、ヒトの生体内で作られている、モルヒネと同様の作用を示すホルモン様の物質を指します。正確には「内因性モルヒネ様物質」と呼ばれています。詳細については、入学後に小生の授業を聞いてください。

ブログ写真、コメント(樫葉先生)0608.jpg

2012/06/01(金)

看護技術の演習


 はじめまして、保健看護学部の山根木です。

 今回は、看護技術の演習について紹介したいと思います。
 先日、1年生が初めて演習を行いました。新しいユニホームとナースシューズを身に付け、緊張した面持ちで実習室に入ってきました。休憩時間内に着替えるので精一杯だったようです。実習室で爪や髪が整っているか、胸ポケットに名札が留まっているか、学生同士でチェックします。何故、爪や髪が整っていないといけないのか。その答えは、学生自身が演習の中で実感していました。

 演習のテーマは「感染予防対策」です。授業で学んだ看護の専門的知識を基に、日常的手洗いと衛生学的手洗いの技術を学習します。
 手洗いは、洗っているつもりでも洗えていないことが問題です。そこで、適切な手洗いが実施できているかどうかの確認はグリッターバグを使って行います。まず蛍光ローションを手に付け、普段の手洗いを実施します。学生は「普段、どう洗っていたかな...、意識して洗っていないわ」と口々につぶやきながら洗っていました。手洗い後、グリッターバグの中に手を入れた学生は「爪の周りと手首が光っている」、「洗えていない」、「こんな手で患者さんのところへは行けない」という感想でした。次に、専門職が行う日常的手洗いを実施します。学生は汚れが落ちにくい部位、流水の調整、石鹸の量、洗い方、ペーパータオルでの拭き方を意識して実施していました。
 看護にとって自分の行動を意識すること、対象者の行動や反応を観察することはとても重要です。今回の演習はその1例です。1年生はこれからの演習の中で、自らの行動を振り返りながら看護技術を身に付けていきます。
 
ブログ写真(山根木先生)0601.jpg ブログを読んでくださっている皆さん、学生達と一緒に看護を体験しませんか。関西医療大学のオープンキャンパスでは学生達と一緒に看護を体験できます。詳しくはホームページをご覧ください。お待ちしています。





このページのトップへ