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関西医療大学 教員ブログ[全学科]

2010年8月アーカイブ

2010/08/27(金)

充実した学生生活を過ごすために:国家試験合格率100%、就職率100%を目指して:キャリア支援イベントに多くの学生たちの参加を!!

 私は、今年4月1日就任いたしました保健看護学部の上田稚代子です。
就任しての印象は、本学はとても緑が多く4月には桜の花々が咲き、玄関で温かく学生たちや教職員を迎えてくれています。そして赤煉瓦の建物と周囲の緑が程よく調和し、心静かに勉学に励めることが出来、また先輩や後輩、友人たちと学部を超えていろんな事を語れる環境にあることを実感します。
 私は、今年、本学キャリア支援委員を委嘱され早5ヶ月が経とうとしています。
本学のキャリア支援の目的は、「本学で学ぶすべての学生が個々の適正に応じたやり甲斐のある就職先が見つけられるよう、様々な角度から情報提供を行う」こととしています。この目的を達成するために委員会では、教職員が協力し合い学年の進行状況に合わせた段階的なイベントを企画・運営しています。そもそもキャリアとは何か。広辞苑を引くと「①職業・生涯の経歴 ②専門的技能を要する職業についていること」とあります。つまり、社会における自分の元気な役割を見つけ、仕事を通してやり甲斐感や人間的成長を体験していくことと言えると思います。職業・生涯の経歴ということは、仕事を通して体験した人生、生き方そのものと言えるでしょう。自分の職業、仕事を考えるということは、どのような生き方、人生を築いていくのか、将来設計を模索していると言えるでしょう。本学は、学生たちにどのような社会人になってもらいたいのか、その思いは本学の建学の精神にあります。「幅広い教養と誠実な人格を備えた医療人の育成」であり「社会に役立つ道に生き抜く奉仕の精神」を掲げています。この建学の精神を目指す一翼としてキャリア支援があると思います。
 このような役割を担った本学のキャリア支援イベントとして、保健看護学部では、今年6月に「業と業界がわかるガイダンス」が実施され、看護職の現状と課題についての紹介がありました。更に9月28日には「有意義な学生生活を送るために:何故人間は働くのだろう、看護職に求められる能力①」、12月7日には「看護職の現状と看護職に求められる能力②」を予定しています。イベントの時間は12:30~13:00の30分で、丁度昼食時間と重なりますが、お食事しながら聴講してOKです。是非、一人でも多くの学生がキャリア支援イベントに参加し、自分の人生設計を立て夢が叶えられるように、充実した学生生活を送る一資料にと願っています。
 最近読んだ本の中で99歳の詩人柴田トヨさんの「くじけないで」と題した詩集(飛鳥新社)があります。その中で「あなたにⅠ:出来ないといじけてはダメ 私だって96年間出来なかった事は山ほどある でも努力はしたのよ 精一杯 ねえそれが大事じゃないかしら さあ立ち上がって何かをつかむのよ 悔いを残さないために」。99歳の重い人生をしっかり受け止め、前を向いて生きる姿に私たちに何かを教えてくださっていると思います。

2010/08/20(金)

武道の名前が付いている治療家はこれだけなんだ!

ヘルスプロモーション整復学科の牛島です。

 私は柔道整復師の資格を取得した2年後からの7年間、アメリカのアスレティックトレーナーの資格(ATC)を取得するため留学しました。その留学先選定のために各地を訪問したときのこと、カリフォルニア州立大学フラトン校、ヘッドアスレティックトレーナーのJulie Max女史は、アポイントメントも取らず訪問した私に1時間半を割いて、資格のこと、大学のプログラムのことなどを説明してくれました。それだけではなく、私が持つ柔道整復師という資格にも大変興味を示してくれました。

「柔道という武道の名前が資格に入っているなんて、そんなの世界中を探してもない、その技術を私の仲間たちに教えてほしい」

たぶん社交辞令だったと思いますが、そんな彼女の器の大きさに惹かれて渡米。正式に彼女の学生となって資格を取り、さらに大学院を終えるまでの期間、彼女は全米アスレティックトレーナー協会(NATA)の会長になってしまい、思ったほど教えを授かる機会がありませんでしたが、編入初日に彼女が私達に言った

「あなたたちにはいいATCになってほしいとは思わない、いい人間になってここを卒業してほしい」

という言葉は、これまでの人生で最もインパクトのある教えです。
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 話は変わって、私の父も柔道整復師で、柔道7段、還暦を過ぎた今も試合に出る現役の柔道家です。私は専門としていたのは競泳で、高校生の頃、オートバイの免許がほしいといったときに、受け身をマスターしたら認めてやると交換条件をだされて練習をはじめ、初段を取ったらさっさとやめてしまった程度なのですが、後に整復の実技を学んで、

「患肢(負傷した側の脚・腕)は、賞状をいただくように両手で大切に受けろ」

と指摘されたとき、武道としての柔道と、治療である柔道整復がつながりました。柔道を習い始めたころ父や他の先生方から聞かされた

「礼にはじまり礼に終わる、相手があっての柔道、どんなに強くても、相手に対しての礼を失した人間は柔道家とは呼べない」

という柔道家のもつべき心構えが、時を経て沁み込んできたのです。

 何もかもが目まぐるしく変化する昨今、治療の技術は変化しても、治療家としての心構えは変えずに残す必要がある、と考えるようになりました。アメリカの恩師のいう、「いい人間」も父のいう「礼儀」も将来に語り継ぐべき大切な財産だと思っています。

 私は人間としてはまだまだ未熟ですが、柔道整復師であること、そしてそれを大学で後輩たちに伝えていく立場にいることを誇りに感じています。

2010/08/06(金)

本学理学療法学科の「こだわり」とは?

 理学療法学科講師の高崎です。今回は本学の理学療法学科がどのようなことに「こだわり」をもって教育を行っているのかご紹介いたします。
 我々の一番の「こだわり」は「治せるセラピストを育てる」ということです。これは本学科のモットーになっています。この言葉を聞いて「?」と感じる方もいるでしょう。「セラピストなんだから患者さんを治せるのは当たりまえなのでは?」と思われるかもしれません。実は今のリハビリテーションは少し違ってきています。今のリハビリテーションでは、体に障害を持った患者さんに対してその人の役割を変更したり、その人の生活する環境を整えたりすることで障害を克服しようとする考え方が広まってきています。簡単に言うと、けがや病気をして動きにくくなったら、今まで勤めていた会社まで通うことは大変なので自宅でできる仕事に役割を変えましょうと考えたり、体がうまく動かなくても自宅での生活に困らないように家の造りを変えましょうと考えるということです。確かにこれも一つの障害の克服の仕方かもしれません。しかし、患者さんの中には、少しでもいいから自分の足で立ちたい、少しでも歩きたいと希望を持ち続けている方がたくさんいます。つまり僅かずつでもよいから体の機能を回復していくことをあきらめないきれない患者さんがいるのです。我々はそのような患者さんの希望に最後までお付き合いできる「知識」と「技術」を身につけもらいたいと考えて理学療法士を育てています。
 私はスポーツ選手のリハビリテーションに関わっていますが、スポーツ選手にはそのような考え方が特に重要だと考えます。たとえば野球のピッチャーをしていた人が肩を痛めて思うようなボールが投げられなくなったとします。我々はその人に対して、「ピッチャーはあきらめてバッターとして頑張りましょう。バッターとして野球を続けたらどうですか?」とは簡単に言ったりはしません。なぜならその人は「野球」ができればよいのではなくて「ピッチャー」がしたいと思っているかもしれないからです。「ピッチャーができなければ野球をしていても仕方がない」と思っている人に「バッターでも野球は出来るんだから・・・」という言葉は「野球をやめなさい」と言っているのと同じことです。スポーツでは役割の変更をすることで障害を克服するという考え方が簡単には当てはまらないのです。このような我々が理想とする考え方は、現在のリハビリテーションの世界ではやや古い考え方になりつつあります。しかし、我々はあえてそこに「こだわり」を持って頑張っていきたいと思っています。
 

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