
2010/07/30(金)
スポーツの持つ力
関西医療大学 保健医療学部 鍼灸学科スポーツトレーナーコースの中尾哲也です。
今年はワールドカップに盛り上がった方は多かったのではないでしょうか。日本が勝てば、明るく元気な社会になっていたように感じるのは私だけでしょうか?
スポーツには、人に「明るさ」「元気さ」「楽しさ」「感動」「喜び」「共感」「落胆」「努力」「希望」などを与えてくれる「力」があります。
勝利に関係なく、選手が一生懸命頑張っている姿そのものを見るだけで、見ている者を刺激し「力」を与えてくれます。そして、選手の活躍から「力」をもらい仕事や勉強に「力」を注ぎます。選手はそんなサポーターの熱い応援「力」をもらい、さらに勝利へ向かって努力を惜しみません。
代表選手の活躍に刺激を受けたサッカー少年は、憧れの選手のようにプレーできるように、活躍できるように練習に「力」を注ぐことでしょう。また、サッカーを始める子どもたちを増やす力を与えたのではないでしょうか?
そうなれば、指導する側にも指導に「力」が入ります。子どもの元気「力」をもらって、指導者も張り切って頑張る姿も多くみられることでしょう。
私は子供たちに、今後の社会を動かす大きな「力」を感じています。子ども社会の活気は、きっと社会の景気に回復する「力」を与えてくれると。
日本の社会においては、教育とスポーツを切り離すことはできないと考えています。日本は古来より、身体の成長のみならず、心の成長「力」も武道を通して、さらに体育として育まれてきたのではないでしょうか?
指導者は、「物を通して思いを伝える」事をしてきたと思います。スポーツ技術のみを向上させる試みでは、心の成長のみならず、結果的に技術の進歩も望めません。
では、素晴らしいスポーツ活動中の指導には、どのような「力」が育まれるのでしょうか。
・個人の目的達成のために合理的に技術を選択し、目的と合った状況をつくるための戦術を立てる「力」。
・決められたルールの中でマナーを遵守し、エチケットを持って行動する「力」。
・対戦相手は敵ではなく、自分の勝利に価値を与えてくれる見方である。そこから、対戦相手を敬う心が育まれる「力」。
・直面する様々な状況(ストレス)の中で、自分の感情を認識し客観的に判断、実行する「力」。
・チームの仲間の感情を認識し、人間関係を損なうことなく自己主張する「力」。
・自分のやりたいことを達成するために実現可能な計画を立て、自ら意欲(モチベーション)を高められる「力」。
これらの技術を身につけることは、『社会で健康に自立した生活』を送るためには不可欠な要素であると考えています。
スポーツトレーナコースでは、すばらしいスポーツ継続に必要な「怪我の予防や、不運にも怪我をした場合には可能な限り早くスポーツ活動に復帰させる」こと、「素晴らしいスポーツ環境を守り、さらに開拓することができる」人材育成と自立支援に「力」を注いています。それは、人と人との関わりで形成される社会の一員として安定した生活を送ることができる基盤「力」となると考えています。

