ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

関西医療大学 教員ブログ[全学科]

2010年5月アーカイブ

2010/05/28(金)

「寺小屋」って何?

 
 皆さん、こんにちは。
 関西医療大学保健医療学部 理学療法学科 講師の米田浩久です。
 今回は、本学科の補習制度である「寺小屋」をご紹介します。

 理学療法学科では、主に1年生を対象に、昼休みや放課後に「寺小屋」を実施しています。講師は、私を含めた専任教員であったり、3年生の先輩であったりしますが、参加してくれる1年生の理解に役立つように頑張っています。
 大学での勉強は、高校の時と異なり、より専門的な知識を学習しなければいけません。特に、理学療法士を志す学生諸君については、人間の身体の構造を理解する解剖学や身体の仕組みを理解する生理学、人が行う運動のメカニズムを学ぶ運動学など、基礎医学系の科目が盛りだくさんです。覚える量も質も、どれ一つとっても半端なものはありません。それらを1年生の1年間で学ぼうとするのですから、勉強の仕方に工夫が必要です。また、必ず覚えなければいけないポイントもありますので、覚えて解釈するということも必要になります。本学科の「寺小屋」では、「どのように勉強すればよいのか分からない」、「なかなか理解できない」といった1年生を対象に、こうした勉強方を紹介すると同時に共に勉強することで、学力の向上を図っています。科目によっては、講義形式の場合もありますし、質問形式もありますが、小テストなどをおこなって、自分の学力が今、どのくらいあるのかを自分で把握できるようにしています。
 ところで、この「寺小屋」という名称ですが、もう既にご存知のことと思います。そう、あの江戸時代にあった「寺小屋」から名付けました。江戸時代、わが国の識字率は世界一であったといわれています。その高い識字率を支えていたのが、「寺小屋」という私塾制度でした。この寺小屋の一番の特徴は、武士階級のみの制度ではなかったということに尽きると思います。つまり、武士階級以外の農工商といった、いわゆる市民階級の子弟が自由に学べたのです。それでこそ、国民全体の学力が向上し、やがては識字率世界一となったのでしょう。
 わたしたちの「寺小屋」も、常に門戸は広く開かれています。往時の「寺子屋」が識字率正解一に貢献したのに対して、わたしたちの「寺子屋」は日本一の、やがては世界一の日本理学療法士育成に貢献したいと考えています。
「寺小屋」のすべては、「治せるセラピスト」への第一歩になるものだと、われわれ教員は信じています。

2010/05/21(金)

競技特性とトレーナー


 皆さん、こんにちは。関西医療大学鍼灸学科スポーツトレーナーコースの内田靖之です。
 今回は競技特性ということについて、少し考えてみたいと思います。

 スポーツトレーナーコースへ入学する学生さんは、自分が体験してきた競技でトレーナーとして活動したい、その世界で食べていきたい、という気持ちを持っている人が多いですね。私もそう思っていましたが、今は主にサッカーの現場でトレーナーとして活動しています。そんな私の競技歴は柔道と陸上競技(投擲)です。
 最初の頃はサッカーのことが全く分からず、選手の訴えを聞くにしろ、怪我の発生状況を考えるにしろ、理解できず苦労したことを思い出します。
 
皆さんも自分がやってきた競技に関してある程度の知識を持っていたり、同じ競技のアスリートと共通理解を得ることが出来ると思います。
では、何故あなたがやっているその競技に同じような傷害が多いのか知っていますか?
違う種目の選手をトレーナーとして診なくてはいけないとすればどうしますか?
 ここで競技のことをより理解するために《競技特性》という考え方が出てくるわけです。

 いうまでもなく、人体の構造は全人類共通です。男女の細かい差はありますが、この筋肉はA君にあってB君に無い、ということはありません。まず必要なのは、解剖学や生理学に代表される基礎医学を理解することです。すなわち、正常な身体の構造を、働きを知っておくことが大切になります。
 次に、競技に特徴的な動き、というものがあるはずです。例えば野球では、ボールを投げ、打ち、走塁します。では投げる・打つ・走る、ことで身体はどのような動きをすることになるでしょう?
 簡単にいえば、《競技特性》=《どのような身体活動がメインのスポーツなのか》を考えることだと思っています。
 アスレティックトレーナーは、競技を理解し、傷害の予防や競技への復帰を考えなくてはなりません。
 どうすれば、もっと速く・強く・遠く・素早く・遅く・正確に競技を遂行できるのか、を理解するには、正常な身体活動の理解と、そのスポーツがどのような要素から構成されているのか、を考えると良いのではないでしょうか。

 皆さんも、自分がやっている競技がどのような動きが多いのか、どのようなケガが多いのか、どうすればより良い動きが出せるのか、を考えてみてください。そしてそれは、人体を勉強することで、より一層の深みや説得力を加えることが出来ると思います。

2010/05/14(金)

鍼灸の魅力

 治療効果にこだわって長年鍼治療を続けた名人がたどり着く一つの結論がある。「鍼は『あー、それそれ』に当たった時が一番よー効く」と云うのがそれだ。
 確かに鍼が初めての患者さんでも「そこ」「それっ」と言うことがあり、そう言われた時の鍼は痛みをピタリと止める。1800年以上に及ぶ鍼治療の歴史において、「それそれ」の場所を探した人は多かったが、「それそれ」とはどんな意味かを調べた人はいない。そこで「それ」と言った人にどういう意味でそう言ったのかを尋ね続けた。数百人でヒントが得られ、そのヒントを元に質問票を作ってさらに尋ね続けた結果「それそれ」とは、鍼が自分の「痛い所に当たった」を意味していることが判った。
 「それっ」は神経科学で云う知覚である。鍼を刺すなどして身体が刺激されると、先ず「痛っ!」と感覚が生じ、幾つかの感覚が組み合わされ「当たった」と云う知覚が生じる。画像鍼灸.jpg
次いで幾つかの知覚が組み合わさって「今鍼が当たった所が私の痛みの源だ」と認知する。但し、認知が生じた段階でも、感覚、知覚は意識されないものの、存続している。右図はそれを示す。即ち右図には壺と「向き合う二人の横顔」が描かれている。それを知っていても一度に二種の象を見ることは出来ない。そう、意識は一つしかないからだ。
感覚、知覚、認知の中で、最初に起こる感覚が意識に上りやすい筈だが、体験、知識などに影響され、実際意識にのぼるのは感覚と知覚のせめぎ合いだ。何れにせよ意識にのぼったどれに注目したかで、異なる幾つかのツボ体系が創られことは興味深い。鍼名人の境地を反映した体系は、知覚に注目し、21世紀に入って完成した。
 ニードル・ミステリアスに心をつかまれ、鍼ワールド探検は一生続きそうである。

2010/05/07(金)

精神科看護に携わって

 こんにちは。関西医療大学 保健看護学部 保健看護学科の板東正己です。

私は、臨床実践看護学分野で精神看護方法論を平澤久一先生と担当させていただきます。
  精神看護は"こころ"の看護である
 精神看護学は、年齢性別を問わず、また精神科看護はもちろん、すべての看護に共通するものです。つまり精神看護学は、精神="こころ"の看護学です。
 人のこころの中は見えません。しかし、人のこころを理解しよう(したい)とする気持ちを持っていると、少しずつわかってきます。そして、その思いが相手に伝わります。
自分では認識しないうちにそのような体験をされたことがあるでしょう。なぜ伝わるのでしょうか?それは、数式では現すことはできませんが、そのことを学ぶのが精神看護学、それが精神看護の始まりです。 
  人が好きになる
 すべての疾患は、ストレスが原因と言われています。そのストレスによって、精神"こころ"を病んだ患者さんに、精神看護学で学んだ技術(治療的コミュニケーション技術)・援助方法によって、患者さん自身の成長を促す援助を行います。これは、難しいことではありません。精神看護学を学んでいくうちに、必ず身につきます。そして、精神看護学を学んでいくうちに優しい気持ちになり、なぜか人が好きになります。
  実は癒されていた!!
 私が精神科病院で勤務していたときに、患者さんを看護しているつもりでも、実は患者さんに看護されていたことに気づかされました。この看護という単語を「癒し」と入れ替えますと、いつも患者さんに癒されていたことに気づかされます。精神を病んで入院しているにもかかわらず、看護師に元気がないと感じたら患者さんから声をかけてもらうことがありました。
 ある高齢の女性患者さんに、「こころの病は、こころで治すのですよ」と優しく微笑みながら言ってもらった言葉が、今でも私の精神看護学の原点となっています。
 患者さんのために自分ができることは何か、そして患者さんのために最善の看護を提供できる看護師を目指しましょう。
 明日の看護を担う皆さん!この関西医療大学で一緒に学びましょう!

このページのトップへ

Now-Loading...

Back Number

2010年

関西医療大学

お問合せはこちらまで info@kansai.ac.jp