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全学科 "こころ"と"からだ"を癒す統合医療の知識と技を習得した「元気な医療人」になろう。

2010/04/09(金)

看護師を目指している若者へ

       関西医療大学看護学部 学部長 横 田 榮 夫

 看護師・保健師という職業は、人のためになり、しかも生涯をとおして働き続ける事が出来るすばらしい職業です。現在は高齢化社会となり、看護師の需要は病院や診療所だけでなく、高齢者介護施設などでも多く求められております。
 しかし、このようなすばらしい職業に従事するためには、厳しい訓練に耐え、国家試験をのり越えていかなければなりません。あなた方はこの道を希望して、挑戦する事になります。
 看護師となるためには、必要な知識を習得する事は勿論です。膨大な知識を身につけなければなりません。しかしそれだけではだめで、脳の中に取り入れた知識を必要時に取り出し、その知識を生かして、相手に当てはまるように応用しなければなりません。その応用力が「知恵」です。この知恵を獲得するためには、「考える力」を養う事です。
 また、対象とする相手はヒトです。ヒトは一人ひとりそれぞれの特徴があります。生まれ育った環境が異なり、顔や体型が違うように、考え方も異なります。その情報を得るためには相手との対話(コミュニケーション)が大切です。相手の気持ちを理解するためには相手の身になって考え,共に感じる「共感」が必要です。これが出来て始めて相手の心の中に自分自身が入り込み、相手が求めている事を感じとることにより、心の通じ合った本当の意味での看護、「思いやり」のある看護が出来ることになります。
 そのためには、クラスメートの仲間たちと、またクラブ活動などでの先輩、後輩たちと、勿論家族や近所の皆様方と、お互いの心の交流が十分に出来なければなりません。病人は体を病んでいるだけでなく、心も病んでいます。コミュニケーションをとる事はそう簡単にはいきません。そこで様々なヒトとのコミュニケーションが十分にとれるように、種々の活動をとおして、思いやりの心を育て、相手を理解するための訓練を行うことが必要です。この努力をする事により幅の広い人間性と、看護師としての基本が身につくことになります。

 また当大学は、東洋医学を専門として長い歴史を誇っております。高齢者では加齢により体調にいろいろな変化や不具合が出てきますが、これらに対して病気ではない状態、いわゆる未病の段階でその不具合とつき合っていく工夫が必要です。そのようなことに対処できる東洋医学的考えをも十分に学ぶ事が出来る大学であり、この事により、人間性の幅がさらに一段とますことになります。
 
 看護学部が開設されて、1年を経過しました。皆様方の先輩も仲間との交流を深め、クラブ活動等をとおして幅の広い人間性を養い、世の人々のためになる看護師をめざして、張り切って勉学やクラブ活動に励んでおります。
 大学の正門から校舎の前まではなだらかな登り道、この両側に咲き誇る桜並木のトンネルを抜けて、この高台の上で同じ夢を目指して、共に学ばんとする若者達が厳しい試練に耐えながら、青春を謳歌してくれる事を期待しております。

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