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関西医療大学 教員ブログ[全学科]

2010年1月アーカイブ

2010/01/29(金)

健康産業分野

保健医療学部 鍼灸学科 東洋医療コースの遠藤宏です。

人々の健康増進に東洋医療は大きく関与しています。その中で、東洋医療の診断(測定)や治療を客観的におこなう方法があります。それは良導絡(EMI)測定、EAV(Electro Acupuncture according to Voll)測定、AMI(経絡-臓器機能)測定などです(図EMI、図EAV、図AMI)。

これらに共通するのは、電気によって経絡(ツボの機能的関連現象)の働きを判断することです。これらの方法は、今では世界中で用いられています。また良導絡では、電気によって身体上に存在するツボを探したり、鍼に電気を通じながら鍼治療などもします。

余談ですが、東京オリンピック(1964年)の体操選手もこの治療を受けていたとされます。私は大学で、そのような測定や治療法について、医療だけでなく、健康産業の分野における有用性を研究しています。

今日、健康産業分野で驚くほど貢献しているものがあります。それは種々の健康測定機器です。
理由の一例を挙げてみます。

現在、高血圧症の方は全国で約3,000万人以上と推定され、日本人の4人に1人、更に50歳以上では2人に1人が罹患している、とされています。その上、厚生労働省の調べでも、高血圧症の患者さんは年々増加傾向にある、とも報告されています。高血圧症は、まさに国民病の仲間入りをしたようです。
増加の原因は年齢以外にいくつも考えられますが、家庭用の血圧測定器の普及によって、高血圧を早期に見つけて医療機関を受診する方が増えたことも考えられます。高血圧は他の臓器不全をもつくりだします。だから、早く見つけるほうが得策です。
したがって、家庭用の測定器はまさに健康に貢献しているといえるでしょう。
このような考え方を鍼灸界にも拡げてみれば、家庭用の東洋医学診断機器の有用性は云わずとも分かると思います。

鍼灸師の養成機関はたくさんあります。ですが、その多くは知識と技術を習得する職業訓練校に近いものです。大学は研究施設を兼ね備えていますので、鍼灸の治効メカニズムを説き明かす以外にも、先ほどの診断機器の開発にも積極的に関われます。

我々は東洋医学の診断を器械でおこなう良導絡測定やAMI測定を、もっと家庭環境でも利用できるように開発を進めています。そうすれば、患者さんが鍼灸院を訪ねるきっかけを増やし、鍼灸治療の受診率も高めることになるでしょう。そして人々の健康に大いに貢献できると考えます。

現在、汎用されている測定機器では、測定の仕方やその精度において、満足できるものに至っていません。それは開発に必要な研究が十分になされていない為でもあります。

本学の東洋医療を志す方々は是非この大学で、この測定器の開発プロジェクトを立ち上げて一緒に研究しましょう。開発の当初における診断精度の低さはしかたがないにしても、研究を進めて徐々に精度を高めていけば、必ず健康に役立つものに発展していけるに違いありません。

(EMI)写真
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(EAV)写真
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(AMI)写真
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2010/01/22(金)

基礎看護学実習Ⅰにむけて...

関西医療大学 保健看護学部 保健看護学科の中納美智保です。

私は、基礎看護学分野の科目を担当しています。
早いもので保健看護学部がスタートして10か月になりました。
4月に入学した1期生は、2・3月の基礎看護学実習Ⅰにむけて、授業中だけでなく空き時間を使って看護技術の自主練習に取り組んでいます。
学生のイキイキと頑張っている姿を見るととても嬉しく、元気をもらっています。

中納先生写真①.jpg

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2・3月に行う基礎看護学実習Ⅰは、関西医療大学の学生として初めての実習です。そこで学生は、病院での看護活動の実際や看護の役割について学び、さらに患者さんとの関わりを通して看護師に必要なコミュニケーション技術やバイタルサイン測定、日常生活援助の実施や見学などから学びを深めます。看護師には専門職として相手の気持ちに配慮しながら正確な情報や意志を伝達できる高いコミュニケーション能力、さらに判断力を含む看護実践能力が必要となります。基礎看護学実習Ⅰは、その第一歩につながる実習であるといえます。きっと学生は、実習の中で多くのことを学び、看護の楽しさや喜び、これから目指していく看護について感じ取ってくれると信じています。私たち教員もこの実習を学生と共にとても楽しみにしています。

あなたも関西医療大学で看護学を学んでみませんか?

2010/01/15(金)

自分のやっていることに情熱を持つってどういうこと?

関西医療大学 保健医療学部 ヘルスプロモーション整復学科の牛島です。

今大学では、卒業を控えた4年生が国家試験に向けて追い込みの最中です。私が柔道整復師の資格を取得してもう15年経つのかと、歳のせいか昔を振り返る今日この頃。

思えば、15年間好きなことだけに没頭してきました。骨折・脱臼などを生で見られる場所を求めて、中学時代からの憧れである、鈴鹿8時間耐久オートバイレースで有名なチームに何とか潜り込んだものの、そこで自分の無力さを知り、アメリカに留学。アメリカでは全く野球経験がなかったのに、日本人だというだけで野球部のアスレティックトレーナーを命じられ、投球障害の予防や治療の勉強に明け暮れました。大学院時代はマイナーリーグのインターンとして技術を磨かせてもらい、その3年後の06年にはメジャーリーグ81試合でダグアウトに座りました。

もちろんその過程では、辛いことや、他にやりたいこともありました。でもあれだけ好きだったオートバイは今乗らなくても我慢できていますが、運動器の外傷の予防や治療に関わらずに生活することは考えられません。今は教員をしながら、時折アスリートからの依頼を受けて治療やコンディショニングをしていますが、正直に告白すると、もっと治療家としての道を究めたいと思うこともあります。自分でも不思議ですが、よく飽きずにいられるものです。

外傷の治療って全く同じ事が2度と起きないからなのか、患者さんの「ありがとう」という言葉が麻薬だからなのか、飽きない理由を探すのですが、どれもしっくりとはきません。分かっているのは、患者さんの「治したい」気持ちが伝わるとそれに応えたくなり、そしてこちらの全力を尽くす姿勢が今度はまた真剣に治したい人との出会いを生むということ。仕事を通じて素晴らしい出会いがあるから、が飽きない理由なのかもしれません。

08年から今の仕事をしていますが、治療家に専念しなくても、素晴らしい出会いがあると最近気づきました。それは「真剣に学びたい」学生との出会いです。大学では、それぞれの分野で大学院などに残って勉強を重ねた熱い人達が教えています。学びたいという気持ちが本物なら誰かが必ず応えてくれます。今ここを読んでいるあなたと出会えたら、私の気持ちは本物だったということですね(笑)。
いつかこの大学であなたと会えるのを楽しみにしています。

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2010/01/07(木)

本学でのアスレティックリハビリテーションの取り組み

関西医療大学 保健医療学部 理学療法学科講師の高崎です。
今回は理学療法の中でも「アスレティックリハビリテーション」についてお話しいたします。

「アスレティックリハビリテーション」というのは、スポーツ競技者に対してのリハビリテーションのことです。我々理学療法士は、「立つ」「歩く」という日常生活に必要な動作だけでなく、「走る」「跳ぶ」「投げる」などのスポーツ活動に必要な動作に対してもリハビリテーションを行っているのです。

私自身も元々はこの「アスレティックリハビリテーション」に興味を持って理学療法士を目指した一人です。大学までスポーツをやってきて、自分や周りの仲間が怪我のために大好きなスポーツを思い切り楽しめないことに疑問を感じて理学療法を学ぼうと思いました。

世の中にある様々な治療方法の中で、スポーツ選手の怪我と戦う手段として私が理学療法を選んだのには理由があります。それは、理学療法が「動作を分析して怪我を治療する方法」だからです(このことは以前のブログでも書きましたので良かったら見てください)。

怪我の起こり方は様々ですが、多くの怪我はその動作に問題があって発生します。スポーツ動作で例をあげると、「相手をかわすためのステップ動作」や「ジャンプからの着地動作」などでは、安全な動作が上手に出来ないために突然靱帯が切れてしまうようなこともあります。また練習や試合で同じ動作を何度も繰り返す場合は、良くないフォームで行っていると、体のどこかに負担が集中してその部分に痛みが出たりもします。こういう怪我は手術で靱帯をつないだり、しばらく運動を休んで痛みが引いても、もとの動作(フォーム)が良くなっていなければまた同じ怪我を繰り返す可能性があるのです。

こういった怪我を根本からしっかりと治すためには、やはり「スポーツ動作の分析」、つまり理学療法が必要であると感じています。本学の理学療法学科では特にこの「動作分析」に力を入れたカリキュラムを組み、スポーツにおける速い複雑な動作もしっかりと見極められる「眼」を養ってもらいます。

またこのような「動作分析力」を養うことは、怪我の治療や予防だけでなく、競技力の向上にも役立てることができると思っています。

先日ある競技の日本代表選手がコーチと一緒に私の大学を訪れてくれました。目的は、前回の北京オリンピックで逃したメダルを次のロンドンオリンピックでは絶対に取りたいから、自分のフォームを分析してほしいということでした。
私はその競技をやったことは全くないですし、テレビでも少し見る程度の知識でした。それでも理学療法士は動作を見ることで何が効率のよい動作なのかを考えることができます。私たちはその競技の特性を選手本人やコーチと話し合いながら彼のフォームを分析し、より高い競技力を獲得するためのトレーニングのポイントを導き出すことができました。
スポーツ好きの私にとってはとてもわくわくする仕事でしたし、今まで関わったことがない競技のトップアスリートがわざわざ足を運んでくれたのも、我々が行っている理学療法に期待してくれたからだと思うと大変うれしく思いました。

これからも多くの学生さんにこの素晴らしい力を身につけてもらいたいですし、私自身もこの力の可能性を追求していきたいと思っています。 

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