
2009/10/09(金)
鍼灸が美容で活かされているって本当!
保健医療学部鍼灸学科 東洋医療コースの王 財源です。
本学には中国の伝統医学を美容に活かし、鍼灸師が新たな舞台で存分に活躍できる裾野を広げています。その1つの取り組みとして、大学のクラブに中国伝統医学をベースにした鍼灸美容クラブがあります。以前は女子が多かったクラブですが、最近では男子学生も増え、伝統医学を違った視点で身につけることができるので、難しいと思われがちな東洋医学も、結構楽しみながら、理論と技術の習得を身につけているようです。
そこで今回は、今年3月に卒業したばかりの川崎真澄先生の活躍ぶりを紹介します。是非、生の声を聞いてみなさまの人生に役立ててください!
■ 2009年3月卒業 川崎真澄より
「美容鍼灸を始めたきっかけ」
私が美容鍼灸と出会ったのは、大学2年生の夏のことです。琵琶湖で行われた中医学の勉強会の合宿で"中医学美容入門"というテーマで講演された北川 毅先生のお話を聞いたことがきっかけでした。
北川先生がお話しされた、美容を目的とした鍼灸の学問・手技・効果・ニーズの高さに衝撃を受けた私は、自分自身でもやっていきたいと思いました。しかし当初は何から始めていいかも分からず、私はまず学内に以前からあった中医美容研究会というサークルに初めての男性部員として入部しました。顧問である王 財源先生に多くのことを教えていただき、ますます美容を目的に行う鍼灸に興味を持ち"卒業したら美容鍼灸を絶対にやっていく"という目標を立て、学内・学外問わず積極的に勉強しました。在学中には鍼灸学会で中医美容研究会の研究内容を発表することができ、さらに美容鍼灸と出会うきっかけとなった勉強会の実行委員長もさせていただき、多くのことを学ぶ機会に恵まれました。
現在では目標としていた美容鍼灸を最高の形で行うことができ、店長をはじめ先輩スタッフの方々に、臨床面もさることながらお客様に対するおもてなしの心など、施術者として必要な沢山のことを教えていただき、自分の成長が実感できる充実した素晴らしい日々を送っています。鍼灸の良さを多くの人に知っていただき、全てのお客様に喜んでいただけるよう毎日励んでおります。
「中医美容がどのような形で行われているか」
私は、横浜にあるスパ施設内の「東方健美」という店舗で本年より勤務しております。スパ施設内には、トリートメント&ビューティーと呼ばれるフロアが存在し、世界中から集まった伝統的な技法による美と癒しを提供する店舗がたくさんあり、日ごろの疲労改善や健康的な美しさを求めて多くのお客様が来られます。私の勤務する店舗でも健康や美容に関心の高いお客様が多く来店され、お客様のニーズにあった「美容鍼灸」や「鍼灸治療」「トリートメント」等をお客様の身体を診させていただいた上で行っています。
「美容鍼灸学を進める上での、中医学を学ぶ意義」
美容鍼灸を学ぶ上で重要になるのは、技術もさることながらやはり"鍼灸師"として経絡や経穴、また気血の流れを考えておこなうため、豊富な東洋医学の知識です。美容鍼灸と言えば鍼灸治療とは全く違う分野に聞こえますが、美容(美しさ)は健康を基礎として成り立つものであり、人は健康であることによって外見的な美しさを保つことができます。そのため、鍼灸の持つ特性を活かして内面から体の健康状態の維持・増進をはかることにより、それに伴って美容効果が現れてくるため、「鍼灸治療」と「美容鍼灸」のどちらも目的は違えども根底は同じといえます。そのため、美容鍼灸を学ぶ上でも東洋医学の勉強は欠かせません。
「先輩よりのアドバイスとして」
私が働き出して思ったことは、美容を目的で来られる人と同じくらい...いえ、それ以上に様々な症状の改善を目的として来られるお客様が多いことです。美容鍼灸をされるお客様でもほとんどの方が頚肩部の凝りや目の疲れ、ストレスを感じておられます。また、この他にも店舗には肩こりや腰痛を始め、便秘やむくみ、眼精疲労、顔面神経麻痺、婦人科疾患、消化器疾患、不眠症や冷え性といった様々な悩みを抱えたお客様が多く来られます。これらの疾患に適切に対応するためにも幅広い知識が必要となり、学校で学んだ授業の一つ一つがとても大切なものであったということを改めて実感しています。学校やいろいろな所で学んだ多くのことが私を後押ししてくれ、今では大きな力となっています。
授業中に「こんなの必要なのか?」と思うこともあるかもしれません。しかし授業で学んだことがいつ必要となるとも分かりません。確かに現場に出ないと分からないことも沢山ありますが、知っているのと知らないのとでは全く違います。一つでも多くのことを学んで現場に出てきてください。そのためにも授業を疎かにせず、多くのものを自分の目で見て、さらに体験することにより鍼灸の持つ大きな可能性を感じてください。

