
2009/06/19(金)
鍼灸師の活躍する場―治療院―
今月は治療院について考えてみたいと思っています。
このテーマを担当することになりました関西医療大学の保健医療学部・鍼灸学科・東洋医療コースの吉備 登といいます。
鍼灸師ははり師ときゅう師の国家試験を受けて免許を取り、はり・きゅうの治療院を開設することが出来ます。しかし、卒業してすぐはほとんどの学生さんは20歳前半とまだまだ若いために、すぐに開業する方はほとんどありません。まず、どこかの治療院に勤めて実際の臨床をこなしながら経験を積み上げ、腕を磨いてから開業する方が多いと思われます。
それではどのような治療院があるでしょうか?
鍼灸院、按摩・マッサージ・指圧院、ほねつぎ・接骨院・整骨院、整体院、操体院、カイロプラクティク、クイックマッサージ・足裏マッサージ、タイ式マッサージなど多くの種類の治療院があります。
これらのなかでも正式な国家資格ははり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師などであって、整体師、操体師、カイロプラクター、クイックマッサージ師、足裏マッサージ師・タイ式マッサージ師などは日本国内では法的根拠のない民間資格で、国家資格ではないこともしっかりと知っておいてもらいたいと思います。
卒業後は、ほとんどの学生さんが鍼灸院または鍼灸整骨院などを希望する場合が多いのですが、治療院以外では、病院、診療所、医院または介護施設などの希望もあります。
しかし、医療・介護施設のなかでは鍼灸の治療がどの程度取り入れられているかは施設により異なっているのが現状のようです。
なお、本学には診療所に附属する鍼灸治療所があり、4年生の鍼灸臨床実習時には鍼灸治療所に入って患者さんと対話し、医療面接などを実際におこなうことができます。
また、1年生からは学校の休みの期間など空いている時間があれば、希望によって鍼灸の臨床見学をすることも可能になっています。また、学校以外の鍼灸などの治療院についても、インターンシップの一環として学外の鍼灸治療院の見学実習も実施しています。
卒業するまでに、実際の治療院における仕事がどのようなものであるかをじっくりと体験し、医療人としての自覚をしっかりと身につけることができるように、勉強に励んでほしいと思っています。

