
2009/06/12(金)
『産声』を上げて早二ヶ月
こんにちは。関西医療大学 保健看護学部 保健看護学科の石井侃です。
私たち保健看護学科の主役とも言える一期生は、男子学生二十九名 女子学生五十九名 計八十八名で出会いと縁起を心の糧に生誕しました。兄姉の鍼灸・理学療法・ヘルスプロモーション整復各学科と一体となって、西洋・東洋医療を根幹に「学」・「術」・「道」のプロフェッショナルを目指して生きていくことになります。
初年度を素直にヒトの年齢に言い換えると、「一歳」であって「0歳」ではないと私は密かに思っています。ヒトの年齢を数えるのに、「数え年」と「満年齢」の二つが以前にはありました。出生直後に一歳と数えた戦前の数え年が戦後は満に変更されて0歳から人生が出発する形となったのです。恩師のK教授から、医局の忘年会でこのことについて聞いた時の衝撃を今も覚えています。
「満年齢というのは確かに数え年より合理的で、十二月に生まれた新生児が一ヶ月程で二歳になり、逆に新年早々に生まれた児は一年余経たないと二歳にならない年齢の数え方は、年齢が低い時ほど数理性に欠けると思えます。
しかし、満年齢は『生命』という視点にたつと、母親の胎内にいたことが切り捨てられていて、勘定に入っていないのです。ヒトは受精から十月十日で生まれます。個体発生は系統発生を繰り返すと言われるので、地球上にヒトの生命の起源が誕生して四十億年、この極めて永い生命の歴史を辿る胎児期のことが忘れ去られているような数え方はネ。・・・・・。」
医療の現場での生命倫理の感性と重要性も、教育現場での個々の資質の飛躍にも、胎児期を創った先人の熱い思いや感動衝動が礎であると思っています。各学科の兄姉と大学関係者の有形無形の養育を一身にうけて、保健看護学科学生諸君は今まさに羽ばたいています。

